社会的共通資本とは、経済学者の宇沢弘文(2009年ブループラネット賞受賞)が提唱した概念で、社会全体の持続可能な発展と人々の福祉向上のために必要な共通資源やインフラストラクチャーを指す。
これは、個人や企業などによる所有の状況にかかわらず社会全体の共通財産であり、専門的知見と職業的倫理観を持った集団により管理、維持すべきとされている。
社会的共通資本は大きく以下の3つに分類される。
1. 自然環境
・森林、水源、大気、海洋などの自然環境
2. 社会的インフラストラクチャー
・道路、鉄道、電力、水道、通信などの基礎的なインフラなど
3. 制度資本
・教育、医療、福祉制度、司法制度などの社会制度