ブループラネット賞 受賞者からの提言

  • 25周年
  • 20周年
  • 10周年
  • 25周年(2017年)

    報道声明発表(9月)

    9月7日に日本外国特派員協会で、ロバート・ワトソン博士(2010年受賞)、ジェーン・ルブチェンコ博士(2011年受賞)、トーマス・E・ラブジョイ博士(2012年受賞)がおよそ60名の報道関係者に向けて報道声明「岐路に立つ地球環境・解決策は存在する・行動に移す時は今」を発表しました。

    pdf報道声明

    報道声明

    youtube受賞者からの提言記者発表「岐路に立つ地球環境・解決策は存在する・行動に移すときは今」

    受賞者からの提言記者発表「岐路に立つ地球環境・解決策は存在する・行動に移すときは今」

    学生との交流・講演会(9月)

    9月8日に東京大学伊藤国際学術研究センターで,第1部は3名の歴代受賞者(ロバート・ワトソン博士、ジェーン・ルブチェンコ博士、トーマス・E・ラブジョイ博士)が都内の高校生, 大学生とのディスカッションを行い,第2部は「曲がり角にさしかかった地球問題。今からでも間に合う!」というタイトルで歴代受賞者3名が記念講演,その後,井田徹治氏(共同通信社編集委員兼論説委員)他5名の著名なパネラーを交えてディスカッションを行いました。参加者はおよそ150 名でした。

    pdf資料(ロバート・ワトソン博士)

    資料(ロバート・ワトソン博士)

    pdf資料(ジェーン・ルブチェンコ博士)

    資料(ジェーン・ルブチェンコ博士)

    pdf資料(トーマス・E・ラブジョイ博士)

    資料(トーマス・E・ラブジョイ博士)

    youtubeブループラネット賞歴代受賞者と学生との交流会

    ブループラネット賞歴代受賞者と学生との交流会

    youtube記念講演会

    記念講演会

    youtubeパネルディスカッション

    パネルディスカッション

    パネラー

    小野 洋氏
    環境省大臣官房審議官 地球環境局担当
    枝廣 淳子氏
    東京都市大学環境学部 教授、幸せ経済社会研究所 所長
    小林 茂樹氏
    中部交通研究所 主席研究員、環境省IPCC国内連絡会 WG3 委員
    末吉 竹二郎氏
    国連環境計画・金融イニシアチブ 特別顧問
    日比 保史氏
    コンサベーション・インターナショナル・ジャパン 代表理事

    提言発表(10月)

    パリ協定遵守に向けた世界への呼びかけ:ブループラネット賞歴代受賞者31名の共同声明

    シンポジウム(11月)

    11月16日に国連大学エリザベス・ローズ国際会議場において、コンサベーション・インターナショナル・ジャパンとの共催でシンポジウム「”文壇からつながり”へー変革する世界に生きる私たちができること」と開催した。
    第1部の歴代受賞者による講演では、トーマス・E.・ラブジョイ博士 が「真の生物多様性とは、全ての命がさまざまにつながり合い支え合うこと」というテーマで、パバン・シュクデフ氏 (2016年受賞)が「全地球的な”つながり”とそのシステム:持続可能な経済への考察」というテーマで、コンサベーション・インターナショナル(1997年受賞)プレジデントのジェニファー・モリス氏 が「生物多様性と経済の関係、また日本社会とのつながり」というテーマで講演した。
    第2部では、歴代受賞者に加え、ファシリテーターに枝廣淳子氏(東京都市大学環境学部教授)、パネラーに今井通子氏 (登山家、株式会社ル・ベルソー代表取締役)、鈴木敦子氏 (株式会社環境ビジネスエージェンシー代表)、高田あかね氏 (株式会社 アレフエコチーム)、中島美紗子氏 (国際基督教大学4年生)をお招きし、パネルディスカッションを行った。

  • 20周年(2012年)

    歴代受賞者ロンドン会議・会見(2月)

    UNEPでの発表に備え、2月8日から10日にかけて第1回受賞者の真鍋淑郎博士を含む14名の受賞者がロンドンに集い、各人がそれぞれに執筆した論文を踏まえ討議し、共同論文を完成しました。

    会議最終日の10日には記者会見を開き、ワトソン博士が12項目のキー・メッセージを明らかにし、「気候変動や生物多様性の消失、貧困問題の解決のため、世界は早急に行動する必要がある」と訴えました。

    PDFプレスリリース

    プレスリリース

    PDF論文要旨

    論文要旨

    youtubeロンドン会議1日目(2012年2月8日)

    ロンドン会議1日目(2012年2月8日)

    youtubeロンドン会議2日目(2012年2月9日)

    ロンドン会議2日目(2012年2月9日)

    youtubeロンドン会議3日目(2012年2月10日)

    ロンドン会議3日目(2012年2月10日)

    UNEPでの共同論文発表(2月)

    第12回国連環境計画(UNEP)管理理事会特別会合本会議で歴代受賞者による共同論文「環境と開発への課題:緊急に成すべき行動」を発表しました。

    PDFプレスリリース

    プレスリリース

    PDF論文要旨

    論文全文

    共同論文ロンドン講演(3月)

    地球環境問題解決に向けた歴代受賞者ならびに当財団の活動を広く海外にアピールすべくこの共同論文をロンドンで開催された国際会議「Planet Under Pressure: New Knowledge Towards Solutions」(2012年3月)において発表した。 この会議は,UNESCOやInternational Council for Science等の協賛で開催され,アメリカ科学振興協会会員をはじめ,ノーベル賞受賞者 を含む3千名を超す世界的科学者が集り,地球環境問題について様々な視点から議論がなされた。 会議のオープニングで,2010年のブループラネット賞受賞者であるワトソン博士が大聴衆を前に受賞者共同論文を力強く紹介したのをはじめ,展示会場には旭硝子財団のブースを設け財団やブループラネット賞の紹介をしたのに加え, 財団はオープニング・レセプションのスポンサーを務めた他,ウェブサイトや会場での配付資料にも協賛者として財団の名前が紹介される等,同会議への参加出展は, またとない海外広報の機会となり,財団の活動の国際的周知に大きく寄与した。

    リオ+20での記者発表(6月)

    2012年6月17日(現地日付)に,リオデジャネイロ(ブラジル)で開催された「国連持続可能な開発会議」(リオ+20)のジャパンパビリオンで,田中理事長,林良博選考委員長,鮫島専務理事出席の下,2012年度(第21 回)ブループラネット賞受賞者の記者発表を行った。田中理事長の主催者挨拶に引き続き,リオ+20に参加し来場した本年度受賞者が林選考委員長から紹介された。受賞者のリース教授,ワケナゲル博士,ラブジョイ博士は会場内の自席から登壇し,それぞれ受賞の辞を述べた。その後行われた質疑応答では,記者から多くの質問が発せられ,受賞者との間で活発なやりとりが行われた。

    PDFプレスリリース

    プレスリリース

    youtube2012年受賞者記者発表と歴代受賞者共同論文シンポジウム 於 Rio+20

    2012年受賞者記者発表と歴代受賞者共同論文シンポジウム 於 Rio+20

    シンポジウム

    受賞者記者発表に続きジャパンパビリオンで,歴代受賞者4名が参加し,2012年2月20日にナイロビで開催された第12回国連環境計画(UNEP)管理理事会特別会合本会議でワトソン博士から発表された歴代受賞者共同論文「環境と開発への課題:緊急に成すべき行動」を踏まえたシンポジウムが開催された。パネリストとして出席した歴代受賞者は,ワトソン博士(2012年受賞),ゴールデンベルク教授(2008年受賞), コンサベー ション・インターナショナル(CI)のミッターマイアー博士(1997年受賞),国際自然保護連合(IUCN)のセンダションガ博士。 最初に安田事務局長から受賞者が紹介され,その後各受賞者がパネリストとして各々の考えを発表した。 引き続き質疑応答に入り,会場から熱心な質問が多数寄せられた。パネラーは専門的見地から丁寧に応答し, 会場と活発な意見交換をした。

    レセプション

    歴代受賞者によるシンポジウムの後,同会場でレセプションパーティーを開催した。パーティにはシンポジウムでパネリストを務められたワトソン博士,ゴールデンベルク教授,ミッターマイアー博士も参加され,鮫島専務理事から感謝の挨拶が述べられた。また,多数の出席者から2012年度ブループラネット賞受賞者のリース教授,ワケナゲル博士,ラブジョイ博士へ祝福の言葉が相次ぎ,受賞者と出席者の笑顔が絶えない和やかな雰囲気のレセプションとなった。

  • 10周年(2002年)

    記念講演会 (5月)

    日時 2002年5月14日
    場所 経団連会館・経団連ホール
    テーマ 「青い地球の未来へ向けて」

    2001年に地球環境国際賞「ブループラネット賞」が10周年を迎えたことを記念して、550名余の参加者のもとに記念講演会を開催しました。はじめに、環境問題への理解を深め、その解決へひとりでも多くの方々が参加されるようにとの期待を込めた瀬谷博道理事長の挨拶があり、続いて近藤次郎理事・顕彰選考委員長による基調講演が行われました。午後のセッションでは、英国のノーマン・マイアーズ博士(2001年受賞)、米国の真鍋淑朗博士(1992年受賞)、同じく米国のティオ・コルボーン博士(2000年受賞)がそれぞれの専門分野についての最新の研究結果や情報を交えて熱心に講演されました。これらの講演は、石弘之東京大学教授の巧みな総合司会により進められ、会場を埋め尽くした聴講者と講演者との間で、活発な質疑応答が行われました。

    基調講演

    近藤次郎選考委員長

    「ブループラネット賞10年の歩み」
    球環境問題は、人間の活動が原因で地球の環境に悪い影響が生じているものを言います。人類が地球上に現われたのは約500万年前ですが、ヒトは環境を変えて発展して来ました。それは文明ですが、人口が増え、文化や技術が発達して、現在は多くの矛盾が生じています。地球規模の環境問題は、人間を中心に据えて眺めてみますと、我々を取り囲む大気、水、土、生物のすべてに影響をおよぼしております。代表的な問題としてオゾン層破壊、気候変動、生態系の保全、環境倫理・哲学、環境ホルモンなどが挙げられます。これまで10年間に表彰を受けられた20件のブループラネット賞受賞者の方々の業績を簡潔に紹介いたしましたが、先見性と情熱に溢れた活動が、地球環境分野の広い範囲にわたって進められてきたことを改めて感じます。今後もさらにその範囲が広がってゆくものと予想しています。

    受賞者講演

    ノーマン・マイアーズ博士(2001年受賞)

    「環境保全の研究における最近のブレークスルー ―持続可能な開発のために ―」
    最近の私の研究テーマから3つを選んでお話しします。一つは生物多様性のホットスポットです。生物種は地球全体に広く一様に分布しているのではなく、高密度で生息しているごく狭い限られた地域があります。地球上の25ヵ所、陸地面積のわずか1.4%の地域に、植物種の40%、動物種の30%が生息しています。これら25ヵ所の環境保全に努めることは、生物多様性の維持に極めて効果的です。二つ目の研究では、農業、化石燃料、道路輸送、水、森林、漁業などに対する世界各国政府の補助金が、環境と経済の両方に悪影響をおよぼしていることが分かって来ました。各国の納税者は補助金と環境修復費という、相矛盾する費用を支払い、二重の負担をしていることになるので、多くの国が補助金の削減に挑戦し始めています。三つ目の研究では、発展途上の17カ国と移行期にある3カ国の合計10億人を越える人々が、近年、購買力の向上にともなって、大量消費の食習慣を身につけ、自動車の保有量を拡大しております。その結果、水や穀物の不足および大気汚染など、環境への深刻な悪影響を引起こしています。どのような対応を取るべきかが、重要な課題となって来ています。

    真鍋淑朗博士(1992受賞)

    「地球温暖化と世界の水資源」
    地球温暖化は起こっているのか?なぜ起こるのか?将来どうなるのか?ということについてお話しします。海洋-大気-地表のシステムを結合させた数学モデルを用いて、気候変化の予測を試みておりますが、北半球の平均気温を見ますと、20世紀後半の気温上昇は明瞭でCO2濃度も急上昇しています。温室効果ガスは互いに相乗効果があって、例えばCO2濃度がわずかに増加したために温度が少し上昇すると、温暖化効果を持つ水蒸気が大量に発生して、温度がさらに上昇することなどが起こります。温暖化に伴って地球の降水量、蒸発量が上昇するようになります。降水量の変化は地球全体で均一に広がるのではなく、緯度の違い、内陸と海岸側など、地域によって異なります。そして、流水量の増加する川がある反面、現在の半乾燥地帯の土壌水分がさらに減少して砂漠化が進むなど、極端な現象があちこちに広がります。現在の予測では、21世紀が進むとともに世界の農産地帯で水不足が深刻化し、水資源の管理が人類にとって大きな挑戦課題になると予想しております。

    ティオ・コルボーン博士(2000年受賞)

    「私たちは生来の機能と形を子孫に継承してゆけるのだろうか」
    化学物質が日常の生活の中に浸透することを放置しておいてよいのか?ということについてお話しします。化学物質はすべての人々の体内から検出され、その影響は、すべての世代に及んでいます。特に子宮内で内分泌撹乱物質、いわゆる「環境ホルモン」にさらされますと、胎児は特に大きな影響を受けます。胎児期にさらされると、生理、免疫、神経などの機能障害、生殖機能の発育に影響が現われ、出生後には知能、行動、免疫機能がそこなわれます。また、成人に対しても、自己免疫不全、生殖腺癌、不妊の原因となることが証明されています。そして影響は女性よりも男性にとって、より大きく危険性が高いのです。日本では1970年代以降、胎児死亡率が女子より男子の方が高くなっているという報告も出ています。人類は生物圏の化学的組成を変化させ続けていますが、私たちの多くは、こうした活動がどのような意味を持つのかを理解していないといえます。内分泌撹乱物質の濃度と影響について、国際的な研究協力を進めて、その結果を公表することは、緊急の課題です。手後れになる前に、生来の人間としての機能と形を守るために、子宮環境を守る行動を起こしましょう。

    総合司会 石弘之教授

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