定常経済学とは、経済成長を目標とせず、人口、資本ストック、資源・エネルギーの消費量を一定に保ちながら、持続可能な社会を目指す学問である。
定常経済学の基本的な理念は、GDPや生産量の無限成長は、資源の有限性や環境の限界などの物理的な制約によって不可能であり、持続可能な経済システムを構築するためには、経済活動の規模をプラネタリー・バウンダリー(地球の限界)内に保ちつつ、質的な発展や効率性の向上を目指すべきだというものである。
経済学に環境、地域社会、生活の質、倫理性といった要素を組込み、"定常状態の経済学"を
再定義したハーマン・デイリー教授は2014年ブループラネット賞を受賞。