かーぼんばぶるカーボンバブル

 カーボンバブルとは、気候変動対策が進んだ結果、化石燃料関連資産が過大評価されている状態を指す。各国政府が温室効果ガス排出量削減目標を設定し、将来的に化石燃料の使用が大幅に制限されることが予想される一方で、市場では依然として従来通りの評価が続いている。このため、気候変動対策によって使用困難になり利益を生まなくなる化石燃料関連資産(座礁資産)が増えると、金融市場に波及し、金融危機を引き起こす可能性がある。また、エネルギー産業の構造変化に伴い、化石燃料産業は衰退し、再生可能エネルギー産業が成長すると予想されるため、企業には早急な対応が求められている。このように、カーボンバブルは気候変動問題と金融市場の安定性が密接に関連している。

    

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