だいべすとめんと(とうしてったい)ダイベストメント(投資撤退)

 ダイベストメントとは、社会的または倫理的な理由から特定の資産への投資から撤退する行為を指し、近年、地球温暖化対策として、化石燃料資産からの投資撤退が注目されている。
この運動は、米国の学生たちの要求から始まり、スタンフォード大学やシラキュース大学、ロックフェラー兄弟財団などが参加した。2015年にはノルウェー政府が世界最大の政府系ファンドから石炭資産への投資を引き揚げる決定をした。
 ダイベストメント増加の背景には、気候変動問題への意識の高まりとともに、化石燃料資産への投資リスクに対する認識の高まりがある。再生可能エネルギーのコスト低下や、化石燃料資産の価値が急落する「カーボンバブルの崩壊」への懸念が、投資家の判断に影響している。ダイベストメントは、単なる倫理的な問題ではなく、合理的な投資戦略としても注目されている。

    

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