2018 (27th)
Blue Planet Prize Laureates
2018年(第27回)
ブループラネット賞受賞者
ブライアン・ウォーカー教授(オーストラリア)
1940年生まれ
オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)名誉フェロー、 オーストラリア国立大学名誉教授
「社会-生態システム」におけるレジリエンス(回復性強靭性)概念の開発に最も大きな貢献をし、変動する環境下で社会が持続するには、高いレジリエンスが必要であることを提唱した。教授の研究とリーダーシップにより持続可能性を見据えたレジリエンスの研究が盛んに行われ、教授の先駆者としての功績と社会に与えた影響は非常に大きい。今日、レジリエンスは環境保全、持続可能な開発、環境経済、環境保護、防災政策などの基本的概念となっている。
マリン・ファルケンマーク教授(スウェーデン)
1925年~2023年
国際応用水文学教授、 ストックホルム レジリエンスセンター上級研究員、 ストックホルム国際水研究所(SIWI) シニア科学アドバイザー
最も著名な国際水文学者で、長年にわたり水問題を地球規模の課題として提唱し、水を生物圏の血流ととらえた斬新な発想と持続可能な社会のための広範な活動は今日の環境問題解決の考え方に多大な影響をあたえた。Falkenmark指標は世界の水資源の比較に重用され、教授のGreen/Blue Waterの概念は水資源消費量の大部分を占める農業用水管理に用いられる標準的な概念である。1960年代に、アフリカの貧困や飢餓と水問題との関連に気づき、地球の水不足と様々な環境問題の分析に貢献している。
- 受賞者の所属・役職は受賞当時のものです。
- 講演録とは、受賞者記念講演会の資料です。
- 記念誌とは、5年ごとに刊行される「A Better Future for the Planet Earth」のことです。英文のみでエッセイと講演録が含まれます。
- 2009年以前の動画はありません。