2022 (31st)
Blue Planet Prize Laureates
2022年(第31回)
ブループラネット賞受賞者
ジグミ・シンゲ・ワンチュク第4代ブータン王国国王陛下(ブータン王国)
1955年生まれ
ジグミ・シンゲ・ワンチュク第4代ブータン王国国王陛下は、人々の幸福を開発活動や計画の中心におく国民総幸福量(Gross National Happiness: GNH)という開発哲学を提起した先見の明をもつ指導者である。GNHは、環境を保全すること、持続可能で公正な開発を行うこと、総合的な幸福に役立つ文化を振興し、社会的価値を高めることに意義を与える。幸福度を社会的指標として利用することは国連が採用しており、OECD(経済協力開発機構)も報告書に使うなど、新しい枠組みのための着想を現代社会に対し与えた。
スティーブン・カーペンター教授(米国)
1952年生まれ
ウィスコンシン大学陸水学センター名誉所長 名誉教授
スティーブン・カーペンター教授は、40年以上、湖の生態系の研究を行なってきた。教授は、リンや窒素等の栄養塩類による富栄養化の研究を通じ、湖のレジリエンス(回復力)を、数理モデルを使って解明し、社会-生態系に対する新しい考え方を提示した。また、土地利用に起因するリンや窒素の環境問題について取り組み、リンの地球化学的循環の危機的状況を示すなど、人間の行動を地球化学的視点から見直す端緒をつくった。
- 受賞者の所属・役職は受賞当時のものです。
- 講演録とは、受賞者記念講演会の資料です。
- 記念誌とは、5年ごとに刊行される「A Better Future for the Planet Earth」のことです。英文のみでエッセイと講演録が含まれます。
- 2009年以前の動画はありません。